お蚕さん日誌|7月5日|末っ子のナナコが、やっと蛹になった

注※最終章「お蚕さん日誌|今日のアルバム」に、写真をまとめました。ビジュアル的にニョロニョロ系が苦手な方は、最終章はスルーすることをおすすめします。

最後に残っていた末っ子の蚕(かいこ)が、やっとやっと蛹(さなぎ)になった。

末っ子だし、なんだか他の蚕たちよりゆっくりと、まるで何かを待つように育っている気がして、しばらくマツコと呼んでいた蚕だ。
でも、マツコと名付けてしまうと、あとで何匹目だったか忘れてしまうだろうから、やはり姉や兄と同じく数にちなんだ名前にすることにした。
それで、ナナコ。
七番目のカイコだから、ナナコ。
コンビニの電子カードの名前と奇しくも同じだが、正体は全く違うのだ。

さて、ナナコは昨日7月4日昼頃、朝与えた桑を全く食べずに上体をゆらゆらさせていたので、トイレットペーパーの芯を3cmほどに切ったものに入れたところ、午後に糸を吐きはじめ、今朝見るときれいな繭ができていた。
一番目のプルミエが繭をつくったのが5月31日だったから、それに遅れること34日ということになる。

生まれたときはたくさんいたのに途中でどんどん死んでしまったから、よくぞここまで成長してくれたと思う。
末っ子だから、よく観察もさせてくれた。
同じ成長期の子が周りにいなかったので、なんだかおっとりした性格のように見えた。
桑の葉を食べるスピードが、やけにゆっくりだった気もする。

それにボーッとしていることも多かった。
脱皮の前後、蚕は上体を反らせた「眠(みん)」のポーズをとって動かなくなるのだが、脱皮の前後じゃなくてもナナコはしばしば「眠」のポーズをとっていた。
「眠」のポーズは、ヨガで例えるならコブラのポーズ。
ナナコは、上体を起こしたまま動かず、ゆったりと瞑想しているようにも、しんどそうに佇んでいるようにも見えた。

食が細くて、いつもボーッとしているように見えたナナコは、体が小さめだった。
だから、糸を吐き始めたとき、私は「えっ?もう?」と思ったのだが、振り返って日数を指折ってみれば、ちゃんと成長段階を経てきたことがわかる。

小柄だから、オスかな。
ナナコ、がんばれ。
ひとりぼっちだけど、10〜14日後には元気なカイコガに変身しておいで。待ってるよ!

お蚕さん日誌|今日のアルバム:ナナコの成長記録

6月22日、まだ繭をつくっていなかったムッちゃん(左)とナナコ(右)のツーショット。糞の大きさが、体の大きさと比例している。

6月29日に脱皮したときのナナコ。おっとりしたナナコは、脱皮前後じゃなくても、しばしばこの「眠」のポーズで佇んでいた。

7月4日朝、フレッシュな桑の葉を与えたが、食いつきが悪かった。結局、この葉は食べることなく、ナナコは糸を吐きはじめる。

7月4日午後3時過ぎ、繭をつくる準備。トイレットペーパー芯に入れると、もう動かなかった。
うろうろ出歩く子が多いシーンだが、さすが、おっとりナナコだ。

7月5日朝、すでにきれいな繭が。

何度見ても感動する。お蚕さんの繭づくり。

 

 

安田 知代

安田 知代合同会社いとへん 共同代表

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長年、フリーの編集者・ライターとして活動後、2012年から仲間とともに合同会社いとへんを運営。著書『井の頭公園*まるごとガイドブック』(2008年ぶんしん出版)、『懐かしの吉祥寺 昭和29・40年』(20011年ぶんしん出版)など。郷土史の小ネタを調べるのが大好き。目下、多摩の山々の歴史を探索中。2015年末に原田病を発症し、ステロイド投薬による免疫力の低い身体と仲良くする方法を模索する日々を過ごしている。

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