FranceMusiqueの楽しみ|その1|モンセラート・カバリェ追悼スペシャル2018.10.6.

フランス公共ラジオ放送局Radio Franceには7つのチャンネルがあります。

そのひとつFranceMusiqueは、クラシックとジャズに特化したチャンネルです。
私は、ライブで流しておくこともありますが、お気に入りのパーソナリティや好きな作曲家の番組をアーカイブで聴くことも多いです。

好きな番組は、何度も聴きます。
聴けば聴くほどじわじわと感動します。
そしてFranceMusiqueのアーカイブの素晴らしさ、編集の豊かさに驚きます。

一人で感動しているのがもったいないので、ブログでご紹介することにしました。
まだフランスのラジオを聴いたことがない方にも、試してみるきっかけになったらうれしいです。

かつて1990年代初頭、東京でフランスのラジオを聴く方法を調べたことがありました。たしか20万円くらいの専用の機材を買って、さらに毎月数万円の使用料を支払わなければならないと聞いて断念したように記憶しています。

それが今や、PCやスマホをインターネットにつなげば自由に聴けるだけじゃなく、気に入った番組を何度も聴くことができるのです。当時の私が知ったら、地団駄踏んでうらやましがったことでしょう。技術の発展の恩恵を、つくづく感じます。

モンセラート・カバリェ追悼スペシャル、珠玉の14曲が堪能できる3時間半

スペインのソプラノ歌手、モンセラート・カバリェが85歳でこの世を去ったのは、昨年2018年10月6日のことでした。

今回紹介するのは、その当日、3時間半にわたって放送された追悼スペシャルです。プッチーニ、ドニゼッティ、ヴェルディ、ベリーニ、ジョルダーノ、シュトラウスなどのオペラから珠玉の14曲が選曲されています。

高齢でしたし、9月から胆のうの異常で入院していたそうなので、準備はしていたのかもしれませんが、逝去当日にこれだけ重厚な追悼番組が放送できるのはすごいです。

モンセラート・カバリェのファンにも聴き応えがあるのはもちろん、オペラや歌曲はあまり聴かない人への入門編としてしても、魅力的な番組だと思います。
こちらのリンクから、ぜひ聴いてみてください。タイトルの左の▶️がスタートボタンです。

番組のコメントでは、メタリックな響きが特徴的なマリア・カラスと比べて、モンセラート・カバリェは「はちみつのような声」と評され、やわらかで繊細なピアニッシモの響きが特に魅力だと解説されています。

デビューは1956年。しばらく評価されない月日が続きましたが、1965年、病気になったソプラノ歌手マリリン・ホーンの代役としてニューヨークのカーネーギーホールの舞台に立ってブレイクしたというエピソードも紹介されています。ドラマチックな登場だったのですね。

番組では触れられていませんでしたが、イギリスのロックバンド、クイーンのボーカリストだったフレディ・マーキュリーの熱烈オファーに応えてコラボレーションアルバム『バルセロナ』を出し、1992年のバルセロナオリンピックの開会式でも共演しています。ロック好き、フレディ・マキューリー好きにもファン層を広げている稀なオペラ歌手だったかもしれません。

「3時間半、しかもフランス語のトーク入りを聴くのはちょっとしんどい」という方のために、モンセラート・カバリェの魅力が特に堪能できると私が思う5曲を独断でセレクトしてみました。
画面の下部のバーで、スタート時間を合わせて聴いてみてくださいね。

▼ 22s プッチーニ「ジャンニ・スキッキ」より
▼ 11mm50s ドニゼッティ「ルクレツィア・ボルジア」より
▼ 2h16mm20s ロッシーニ「ギヨーム・テル」より
▼ 2h25mm26s ヴェルディ「オテロ」より
▼ 2h48mm6s ドニゼッティ「ポリウト」より

FranceMusique 2018年10月6日モンセラート・カバリェ追悼スペシャルはこちらのリンクから。

安田 知代

安田 知代合同会社いとへん 共同代表

投稿者の過去記事

長年、フリーの編集者・ライターとして活動後、2012年から仲間とともに合同会社いとへんを運営。著書『井の頭公園*まるごとガイドブック』(2008年ぶんしん出版)、『懐かしの吉祥寺 昭和29・40年』(20011年ぶんしん出版)など。郷土史の小ネタを調べるのが大好き。目下、多摩の山々の歴史を探索中。2015年末に原田病を発症し、ステロイド投薬による免疫力の低い身体と仲良くする方法を模索する日々を過ごしている。

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